【BOOST UP MEETING】自己肯定感を育てる水風呂ー7/16

沿って | 2026年8月10日

意志力を鍛えるなら「水風呂」をやってみよう

今日は、意志力を鍛える方法として「水風呂」についてお話しします。自分は意志力が弱いな、決めたことをなかなか続けられないなと感じている方は、ぜひ少しずつ挑戦してみてください。

朝から冷たい水に入るなんて、誰だって「嫌だな」と思いますよね。だからこそ、水風呂には意味があります。「入りたくない。でも、やると決めたからやる」という経験そのものが、意志力のトレーニングになるのです。

水風呂は「自己一致」を体で体験するトレーニング

水風呂は、体を使って自己一致を体験する場所です。

「入りたくないけれど、やると決めたからやる」「怖いけれど、自分を信じてやってみる」「今日はやめたいと思うけれど、一呼吸して入ってみる」。水風呂に入る直前には、自分の意志と感情、そして体の反応がぶつかり合います。

そこで、自分が決めたことを実際に行動に移す。そして終わった後に、「今日もできた」という満足感を味わう。この小さな成功体験を積み重ねていくことが、意志力を育てることにつながっていきます。

いきなり水風呂に入らないこと

ただし、水風呂をやってみようと思った方に、一つ大切なことがあります。いきなり冷たい水風呂に入るのはやめてください。

これまでにも、水風呂を試して「クラッとした」「めまいがした」という方がいらっしゃいました。ですから、まずは体を少しずつ冷水に慣らしていくことが必要です。

初級編は「末端を冷やす」ところから

まずは湯船に浸かって、しっかり体を温めてください。その後に冷水シャワーを使ったり、水を張った洗面器に足先や手先を入れたりして、末端を冷やすところから始めます。

何度か繰り返して冷たさに慣れてきたら、お風呂で体を温めた後に全身へ冷水シャワーを浴びてみましょう。ただし、体が冷え切るまで続ける必要はありません。冷え切る前に終わり、タオルでしっかり水分を拭き取ってください。

そうすると、しばらくして体の内側からポカポカしてくる感覚が出てきます。

心臓疾患や持病のある方は、特に注意してください。無理をせず、自分の体の状態をよく見ながら行うことが大切です。

慣れてきたら水風呂へ

練習を繰り返して冷水に慣れてきたら、お風呂に水を張り、そこへ入る方法に移っていきます。

「水を張るのはもったいない」と思う方もいるかもしれませんが、実際にやってみると、水風呂の方が冷水シャワーより楽に感じることがあります。シャワーは冷たい水が次々と皮膚に当たり続けるので、かえって寒く感じやすいのです。

水道代などが気にならないようであれば、水風呂を用意して挑戦してみてください。

冷たさを感じることで、体は温まろうとする

人間の体は、皮膚で周囲の温度を感知しています。

皮膚が暖かいと、体は「周囲が暖かい」と判断し、体温を外へ逃がそうとします。反対に、皮膚に冷たい刺激が加わると、「寒いぞ」と判断して、体は体温を上げようと働きます。

私は以前、とても寒がりで冷え性でした。ところが、少しずつ手先や足先を出すようにして、半袖になったり、冬でも草履を履いたりと徐々に体を慣らしていくうちに、体の奥からポカポカする感覚が分かるようになってきました。

水風呂も同じ考え方です。皮膚に冷たい刺激が入ることで、体が一生懸命温まろうとするのです。

和服は体温調節を考えた服なのかもしれない

こう考えると、和服というのも面白いですよね。

和服は袖口が開いていて腕まわりに風が通りますし、足元も草履なのでスースーします。一方で、お腹まわりは帯でしっかり覆われています。

末端では外気を感じながら、体の中心部分は守られている。私は、和服というのは体全体が温まりやすい構造になっているのかもしれないなと思っています。

温かい刺激と冷たい刺激で自律神経を切り替える

温かいところから冷たい水風呂に入ると、自律神経が切り替わります。

例えばサウナで体を温めて汗をかき、その後に水風呂へ入る。この温冷刺激を繰り返すことで、交感神経と副交感神経を切り替えるトレーニングにもなります。

自律神経が安定してくることによって、ストレスへの耐性を高めていくことにもつながります。

冷水刺激で脳を一気に覚醒させる

冷たい水に入ると、脳は危険を回避しようと反応します。その時にアドレナリンやノルアドレナリンが分泌され、目が覚めたり、集中力が高まったり、気持ちが前向きになったりする覚醒効果が起こります。

最近は、眠気覚ましや集中するためにエナジードリンクをたくさん飲んでいる方もいますよね。そうしたものに頼るだけではなく、サウナと水風呂を組み合わせたり、自宅で冷水を使ったりする方法もあります。

水風呂は「快適領域の外」に出る練習

水風呂は、快適領域の外へ出るためのトレーニングでもあります。

人間は本来、できるだけ快適な状態にいたいものです。冷たい水にわざわざ入りたいとは思いません。だからこそ、「嫌だけれどやる」と決めて行動することで、感情と行動を統合する練習になります。

練習段階では少しずつ冷水に慣れ、本番モードに入ったら、例えば朝に1分程度の水風呂を続けてみる。体と脳の両方に働きかけながら、自己一致や感情のコントロール、習慣化につなげていきます。

夏は冷水トレーニングを始めやすい季節

冷水トレーニングを始めるなら、夏はとても始めやすい季節です。冬からいきなり始めると、かなりハードルが高く感じます。

まずは朝の冷水シャワーからでもいいでしょう。それでもまだハードルが高いという方は、冷たい水で濡らして固く絞ったタオルで皮膚をこする方法から始めてみてください。

昔は「乾布摩擦」というものがありました。私が子どもの頃には、小学生が校庭で乾布摩擦をすることもありました。こうした方法も、皮膚への刺激を与え、皮膚感覚を鍛えるという考え方につながっています。

皮膚感覚を鍛えることも大切

人間にとって、皮膚感覚はとても重要です。

視覚や聴覚などでは、人間より優れた能力を持っている動物がたくさんいます。一方で、人間は皮膚を通して非常に細かな違いを感じ取る力を持っています。

例えば町工場の職人さんが、機械では感じ取ることが難しいような微妙な厚さや表面の違いを、指先の感覚だけで見分けることがあります。人間の皮膚感覚には、それほど繊細な能力があります。

ですから、皮膚を鍛えること、皮膚感覚を鍛えることも、人間が本来持っている感覚を活かすために大切なのです。

五感を鍛えることは、先を読む力にもつながる

私は、五感を鍛えていくことが先を読む力にもつながっていくと考えています。

頭だけで情報を処理するのではなく、目で見る、耳で聞く、肌で感じるといった感覚をしっかり使う。そうして自分の感覚を磨いていくことで、さまざまな変化を捉えやすくなっていきます。

水風呂は単に冷たい水に入るだけのものではありません。「嫌だけれどやる」という意志力のトレーニングであり、快適領域の外へ出る練習であり、自分の体や感覚に意識を向ける時間でもあります。

まずは無理をせず、手先や足先への冷水から始めてみてください。そして少しずつ慣らしながら、「今日も自分で決めたことをできた」という経験を積み重ねていきましょう。

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