人の行動は「無意識」がほとんどを決めている
今日はアファメーションの話に入りますが、いきなり方法論ではなく、まず人間の仕組みからお話します。
私たちの行動や判断の多くは、顕在意識ではなく無意識によってコントロールされています。 よく使われる図でいうと、氷山のイメージです。 水面に出ている小さな部分が顕在意識、水面下に大きく広がっている部分が潜在意識です。
日々の出来事、人から言われた言葉、ニュースやマスコミの情報などは、すべて顕在意識を通して潜在意識に蓄積されていきます。
潜在意識は「快・不快」の二択で記憶する
潜在意識の特徴として、とても処理スピードは速いのですが、複雑な判断はできません。 外から入ってきた情報を、「快」か「不快」か、この二択で分類して溜め込んでいきます。
何か出来事が起きた瞬間、人は無意識のうちに潜在意識の中を検索します。 過去に溜まっている「快」「不快」の記憶が一瞬で引き出され、それが思考や行動の材料になります。
もし不快な記憶が多く溜まっていれば、判断の材料も否定的なものになりやすくなります。 ですから私たちは、潜在意識の中身を整えていく必要があります。
「潜在意識のお掃除」とアファメーション
コーチングや自己成長の分野でよく使われる方法の一つがアファメーションです。 アファメーションとは、自分に対して肯定的な言葉を意識的に使い続けることです。
これは「潜在意識のお掃除」にとてもよく似ています。
例えば、汚れた水が入ったコップを想像してください。 そこに毎日、少しずつきれいな水を注ぎ続けると、やがて汚れた水はあふれ出し、中身はきれいな水に入れ替わっていきます。
アファメーションも同じです。 肯定的な言葉を繰り返し入れていくことで、否定的な記憶が少しずつ薄まり、潜在意識の状態が変わっていきます。
自己イメージが人生の上限を決める
もう一つ大切なのが、自分自身に対するイメージです。 「自分はこういう人間だ」「これは苦手だ」「ここまでは無理だ」 こうした自己イメージは、知らないうちに行動の限界を作ります。
人は、自己イメージ以上のことは基本的にできません。 どんなに立派な目標を立てても、内側のイメージが追いついていなければ行動が止まります。
スポーツの世界でよくある話ですが、世界記録は一度出ると、その後に次々と更新されます。 以前は「無理だ」と思われていたラインを、誰かが超えた瞬間、「自分にもできるかもしれない」に変わるからです。
この「無理だと思っている上限」が、私たち一人ひとりの中にもあります。 アファメーションは、この自己イメージを少しずつ引き上げるためにも使います。
目標がないと、人は前に進めない
この朝会では年明けから目標設定を大切にしてきました。 なぜなら、人は目標がないと、驚くほどエネルギーを失ってしまうからです。
退職後、明確な目標を持たない人は、短期間で心身が弱ってしまうというデータもあります。 目標は、生きるエネルギーそのものです。
ただし、多くの人が目標設定でつまずきます。 理由は簡単で、過去や現在を基準に未来を決めようとするからです。
過去を見て未来を決めると、成長は止まる
学校の進路指導や経営計画でもよくある話ですが、 「今までの成績」「今年の売上」を基準に、少し先の目標を決めることが多いですよね。
これは、バックミラーを見ながら前に進もうとするようなものです。 視線は後ろに向いているのに、未来に行こうとしている。 うまくいかないのは当然です。
人生の「究極の目標」を先に置く
私たちが大切にしているのは、まず人生全体の究極の目標を考えることです。 人生の最後までに、どんな世界を実現したいのか。
多くの人は、今の生活範囲の中で目標を考えてしまいます。 そうすると、見える世界もその範囲に閉じてしまいます。
あえて、今の自分では到底届かないような遠い目標を置いてください。 戦争のない世界、格差のない社会など、方法がすぐに思いつかなくても構いません。
遠くに目標を置くことで、今まで見えなかった選択肢や世界が、ぼんやりと見え始めます。
三年後から逆算する目標設定
今日初めて参加された方は、まず三年後の自分がどうなっていたいかを考えてみてください。
三年後が決まったら、そこから逆算します。 二年後はどうなっている必要があるのか。 一年後はどうなっていればいいのか。
未来から現在へ戻ってくる形で目標を立てることが大切です。
一年後の理想像は、できるだけ具体的に
一年後の理想の状態は、できるだけ細かく書いてください。 体調、健康、体型、服装、働き方、人間関係、収入。
特にお金の目標は、「いくら欲しいか」ではなく、「何に使いたいのか」を先に考えてください。 目的のないお金の目標は、他人に振り回されやすくなります。
なぜそのお金が必要なのか。 何を実現したいのか。 そこまで書いて初めて、意味のある目標になります。
目標からアファメーションを作成する
三年後、一年後の理想像を具体的に書いたものからアファメーションを作成します。
すでに三年後の目標がある方は、一年後をさらに明確に。 今日初めての方は、まず三年後から考えてみてください。
ここから、潜在意識のお掃除と自己イメージの更新が本格的に始まります。
学んだことをアウトプットしよう!