
フェンタニル問題と日本:静かに進行する“薬物戦争”の最前線
今日は、アメリカで社会問題となっている「フェンタニル中毒」と、そこに日本がどのように巻き込まれているのかを解説します。
フェンタニルとは何か?
フェンタニルとは、強力な合成オピオイドであり、医療用途では鎮痛剤として使われます。しかしその効果が極めて強く、わずかな量で致命的な中毒を引き起こすことから、アメリカでは深刻な社会問題となっています。
日本が「中継地」に? 名古屋を拠点とするネットワーク
驚くべきことに、日本がこのフェンタニル密輸の中継地として利用されていることが報道されました。名古屋に拠点を置く偽装会社が存在し、中国発の薬物を「日本製」と偽って海外へ流通させていたのです。
これは、単なる国内問題ではなく、米中間の新たな“アヘン戦争”のような構図の中で、日本がその前線に立たされているということを意味します。
日本が狙われた理由
- 日本ブランドの信頼性:「日本から届いたものは安全」とのイメージが、通関での検査を甘くさせてしまう。
- 通関体制の緩さ:中国から直送よりも、日本経由のほうが99%通過できると犯罪組織が認識している。
- 物流の利便性:日本郵便やフェデックスを使った5〜6日での配送が明記された偽装サイトも存在。
- 法人設立の容易さ:外国人による日本法人設立が補助金付きで支援されている状況も背景に。
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