イスラエルの攻撃とイエメン情勢
今回の前半10分では、中東情勢について取り上げました。まず8月末、イスラエルがイエメンのフーシ派首相を爆撃によって殺害した事件です。日本では「反政府勢力」として報じられることが多いフーシ派ですが、イエメン国内では腐敗した旧政権を倒し、現在は正当な政権として支持を得ている存在です。こうした背景からも、イスラエルによる首相暗殺は大きな波紋を広げています。
ネタニヤフ首相とE1計画
続いて注目すべきは、イスラエルのネタニヤフ首相の発言です。彼は「パレスチナ国家は実現させない」と公言し、その裏付けとなるのがE1計画です。 この計画はヨルダン川西岸地区に3000～4000戸の住宅や商業施設、交通インフラを建設し、ユダヤ人居住区を拡大するというものです。これが進めばパレスチナ地域は北と南に分断され、住民が自由に行き来できなくなります。その結果、パレスチナ国家の樹立は極めて困難になります。
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