
他人の目が気になる心理と、その乗り越え方
自己肯定感の低さが「見られること」を怖くする
人の目が気になる…そんな感覚に悩んでいる方、多いのではないでしょうか?
SNSに投稿した後に「どう思われたかな…」と気になったり、電車で誰かに見られているような気がしてソワソワしたり、プレゼンの前に緊張しすぎたり…。
これらの「見られている意識」の背景には、実は自己肯定感の低さが隠れています。
つまり、「見られたくない自分」がいるということです。
自分の価値判断を他人に預けてしまっていないか?
「どう思われるか」が基準になってしまうと、自分の評価軸がブレていきます。
つまり、自分の価値基準を他人に預けてしまっている状態ですね。
たとえば、服装選びに時間がかかる、子どもの成績に異様に反応してしまうなどの行動は、他人の目を過剰に気にすることで起こります。
否定される=存在そのものを否定されたと感じてしまう
レベルの高い人からの指導やフィードバックを「自分そのものを否定された」と感じてしまう場合、自分自身の価値観が未成熟な段階にあります。
わたし自身も以前、指導者の丸本さんに「それは違う」と言われるたびに、強く反発していました。でも今なら、なぜダメだったのかが理解できるようになりました。
重要なのは、「ダメと言われた=人格否定」ではないということ。
価値観を柔軟にし、自分を守りすぎないことが、成長の鍵になります。
自己肯定感が高い人も、他人の目は「一応気になっている」
「人の目が気にならない人」は存在しません。
しかし、自己肯定感が高い人は、気にはなっても「自分の価値は他人が決めるものではない」という芯を持っています。
これは、他人の評価にブレない「軸のある自己肯定感」と言えます。
ブランドで身を固めるのは、見せかけの鎧かもしれない
ブランド物で着飾るのも素敵なことです。ただ、もしそれが「そのブランドがなければ不安」という状態なら、ブランドに頼った自己価値の構築になってしまいます。
わたし自身、昔はきちんと着飾っていましたが、今はTシャツとラフな格好で自由に動く方が自分らしいと感じています。
もちろん場面によっては整えることも大切。でもそれは「相手に合わせるため」であって、「自分を隠すため」ではありません。
ワーク:見せたくない自分を明らかにする
ここで簡単な内省ワークをしてみましょう。
質問:
あなたが人に見せたくないと思っている「自分」は、どんな自分ですか?
誰にも見られないメモ帳やワードに書き出してみましょう。
・うまくいっていない自分
・失敗している自分
・怒りっぽい自分
・自信がない自分
など、いろんな「本当の自分」が出てくるかもしれません。
これらは、気づくことで初めて手放せます。
変顔トレーニングで「恥ずかしさの壁」を乗り越える
見られることに対する過敏な反応は、トレーニングで軽減できます。
おすすめは「変顔トレーニング」。
朝、鏡の前で変な顔をしてみる。
できるだけ大胆に。そして、ちょっと笑えるような顔で。
子ども合宿でもこれを実施したところ、最初は大抵の子が抵抗します。
でも続けるうちに「恥ずかしさ」を超えて、笑いと自己解放が起きるようになります。
これは大人でも有効です。
人の目を気にする自分に気づけたら、それは成長のスタート
最後に、覚えておいてほしいのは、
「見られたくない自分」を知ることは、自分自身の弱点に気づくこと。
それは自己成長への第一歩です。
ぜひ、毎日の中で「私は何を隠したいのかな?」と問いかけてみてください。
そして、「まぁ、そんな自分も可愛いな」と思えたら最高です。
変顔トレーニングと一緒に、ぜひ試してみてくださいね。