
タイとカンボジアの軍事衝突:歴史の火種が再燃
2025年7月25日、タイ政府は一部国境地域に対して戒厳令を発令しました。発端となったのは、カンボジアとの間で発生した死者を伴う軍事衝突です。この二国間の対立は突発的なものではなく、長い歴史的背景を持っています。
背景:1970年のフランスによる国境線決定
この衝突の根底にあるのは、1970年にフランスが一方的に定めた国境線です。当時フランスの植民地支配下にあったカンボジアでは、周辺地域の帰属が曖昧なまま現在に至り、争いの火種となってきました。国際司法裁判所は1962年、問題の遺跡群がカンボジア領であると判決を出しましたが、地域の線引きが曖昧で、現在も領有権をめぐる対立が続いています。
こちらの記事はBOOST UP MEETINGに参加されている方用のフォローアップコンテンツです。