
あなたにパッションはあるか?
目標設定の前に必要な「パッション」
多くのコーチングでは「まず目標設定を」と言われますが、私たちみん天ではそうは考えていません。
目標よりも先に、自分の中にある「止められてもやりたいこと」=パッションを見つけることが何より大切です。
私たちは「have to(しなければならない)」ことに意識を向けるよう、教育によって訓練されてきました。
その結果、自分の「want to(本当にやりたいこと)」に鈍感になっている人が多いのです。
自分のwant toに敏感になる
子どもの頃に「遊んでばかりいないで勉強しなさい」と言われ続けてきた私たちは、
自分が心からやりたいと思うこと=want toを「いけないこと」として刷り込まれてきました。
特に重要なのが、十歳までに育てるべき脳の部分――「脳幹+扁桃核(=感覚領域)」です。
ここが育たないと、その上にある感情や思考がうまく機能しません。
ところが日本の教育では、この一番土台となる感覚領域の成長が妨げられているのです。
感覚・感情・思考の順番を知る
人間の脳は、内側から外側へ順に発達します。
1. 脳幹+扁桃核(感覚)…10歳までに発達
2. 大脳辺縁系(感情)…中学生以降に発達
3. 大脳新皮質(思考)…20代後半まで発達
人間の行動は、思考で決まっていると思いがちですが、実は「感覚」と「感情」が主な源です。
この「本能・反射領域」がしっかりしていないと、思考力も感情コントロール力も育ちません。
なぜパッションが重要なのか
パッションは、感覚と感情から自然と湧き上がるもの。
「好きだからやってしまう」「止められてもやってしまう」ものです。
これを無視して「こうすべき」「ああしなければ」と目標を立てても、達成できるわけがありません。
だからこそ、自分の中のウォントゥーを再発見し、それを育てていく必要があるのです。
教育と社会に仕掛けられた罠
日本の教育では、子どもが感覚を使って自由に動く時間が極端に少なくなっています。
– 指先を使う
– 寝転ぶ、走る、ハイハイする
– 好きな遊びに没頭する
こうした動きを通じて脳の土台を育てる時期に、「じっと机に座らされて話を聞く」という逆のことをさせられているのです。
結果として、感覚が育たず、その上にある感情や思考も十分に育ちにくくなるという悪循環に。
目標設定は「好き」から始まる
パッションは、自分の内側にある「好き」や「楽しい」から始まります。
B.U.M.第九期でも行ったように、「一日の中で楽しいと感じたこと」を記録するワークから始めてみてください。
そして、目標を立てるのはそのあとでいいのです。
「自分は何をしていると楽しい?」「止められてもやっちゃうことは?」
そうした問いを通して、自分のパッションを見つけていきましょう。
まとめ:教育で封じ込められた感覚を取り戻す
目標設定の前にすべきこと――
それは、教育によって剥ぎ取られてしまった「感覚」を取り戻し、「want to」にフォーカスすることです。
– 自分が心からやりたいことは何か?
– それをやっているとき、どんな感覚があるか?
– パッションを大切にする生き方を選べているか?
これらを問い直すことで、人生の方向性が大きく変わっていきます。
今日のひとこと
have toに支配された人生から、want toに導かれる人生へ。
その第一歩は、「自分に許可を出す」ことから始まります。