
インドネシアの高速鉄道計画とその課題
日本が関与していたインドネシアの高速鉄道プロジェクトは、中国の提案により取って代わられた経緯があります。計画当初、日本は約61億ドルの総工費で2023年の開業を目指していましたが、中国が55億ドルで2019年開業を約束し、契約を獲得しました。
しかし、実際には2023年にようやく開業し、最終的なコストは80億ドルを超えました。この増加は、中国の資材調達条件と高金利の融資によるものです。
契約の問題点
中国とインドネシアの契約では、75%の融資を中国銀行が提供し、その資材はすべて中国から調達することが条件でした。また、利率は6%と高く、コスト削減が不可能な状況となりました。結果的に中国側が一方的に利益を得る構造になっており、インドネシア側は赤字を抱えることになりました。
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