中東情勢の緊迫化──イランで何が起きているのか
今日は中東情勢、とくにイランで起きている混乱について整理します。 現在イラン国内では、各地で大規模な抗議活動が続いており、事実上の内乱状態に近い状況になっています。
街は抗議デモの参加者で埋め尽くされ、政府と市民の対立は深刻です。 こうした中で、アメリカ側の動きが非常に露骨になってきています。
トランプ大統領の発言と政権交代圧力
トランプ大統領は、イラン国民に対し「抗議を続けろ」と公然と呼びかけ、 国内の政府機関を掌握するよう促す発言を行っています。
同時に、イランとのすべての公式会合をキャンセルし、 事実上、政権交代を後押しする姿勢を明確にしています。
抗議デモと犠牲者の実態
国連人権高等弁務官は、イラン国内での暴力的な弾圧に深い懸念を示しています。 報告によれば、抗議デモに参加した数百人が殺害された可能性があるとされています。
また、イラン政府は外国勢力からの影響を遮断するため、 インターネット通信を5日以上遮断しました。
制裁が生んだ構造的な不安定
イラン情勢を理解するうえで欠かせないのが、長年続くアメリカの制裁です。
- 1979年:アメリカ大使館占拠事件をきっかけに制裁開始
- クリントン政権:石油・ガス分野への投資禁止
- 国連安保理:核開発を理由に国際制裁
- オバマ政権:イラン核合意で制裁を一部解除
- トランプ政権:核合意から一方的に離脱し制裁を全面再開
これらの制裁により経済は悪化し、国民生活が追い詰められ、 社会不安と抗議行動が拡大していきました。
混乱を作り、介入するという大国の常套手段
経済制裁によって社会不安を生み、 その混乱を理由に「国民を助ける」と介入する。 これは資源国で何度も繰り返されてきたパターンです。
インターネットの普及により、 今は複数の国の報道を比較し、この構造が見えやすくなっています。
次の標的はどこか──グリーンランドの例
現在、トランプ大統領が強い関心を示しているのがグリーンランドです。 国際法だけでは国を守りきれない現実が、ここにも表れています。
日本への示唆──分断が最大のリスク
国内に亀裂が生じると、必ず外部勢力が入り込んできます。 これはイランに限った話ではありません。
まずは知ること。 国際情勢を理解し、その構造を周囲に伝えていくことが重要です。