脳の“安心回路”を理解すると行動が変わる
後半のコーチングでは、人がなぜ「今のまま」にとどまってしまうのか、その理由を脳科学の視点から解説しました。
行動できない、動けない、自信が持てない──これらは性格ではなく、脳の仕組みが大きく関わっています。
脳は“昨日と同じ”を選ぶようにできている
脳は変化を嫌います。 現状維持が最もエネルギーを使わないため、脳は常に「昨日と同じ行動」を選ぼうとします。
この“変化回避”の働きが、あなたを快適領域に閉じ込めてしまいます。
しかし快適領域にとどまっている限り、成長は起きません。 この仕組みを理解するだけで、自分の行動力が大きく変わります。
脳は意志力よりも「脳幹+扁桃核の指令」で動く
行動を生み出すのは脳幹+扁桃核。 ここが司令塔となり、
- 目の前のものに集中する力
- 感情のコントロール
- やる気・決断
を生み出します。
つまり “やる気” は感情の問題ではなく、脳の回路が働いているかどうかなのです
「自分なんて…」が止まらないのは、脳の習慣のせい
自己肯定感の低さも、脳の習慣です。
脳は、生き延びるために否定的な情報を優先的にキャッチする仕組みを持っています。 そのため、自分への否定的な評価ばかりを拾い、肯定的な部分を無視してしまうのです。
ですがこれは「性格」ではなく、脳が長年形成してきた“思考のクセ”です。 クセなら、書き換え…ではなく“掃除していく”ことができます。
潜在意識のお掃除は「小さな行動」から始まる
脳にとっての成功体験は、特別な出来事ではなく、ごく小さな“できた”の積み重ねです。
- 朝起きてすぐ布団を整える
- 5分だけ机を片付ける
- 1ページだけ本を読む
こうした小さな達成が、前頭葉を活性化させ、 「私にはできる」という自己肯定感の土台を育てます
ルーティンは“思考を減らす”ためにある
三ヶ月プログラムの最初に「朝のルーティン」を整える理由もここにあります。
朝の行動を決めておくと、脳は“決断”をしなくてよいため、エネルギーを節約できます。
さらに、ルーティンの積み重ねはそのまま潜在意識のお掃除 → 自己肯定感の底上げ につながっていきます。
変化したいなら「環境の力」を使う
脳は環境から強く影響を受けます。 だからこそ、仲間・言葉・人間関係・音・空気── 周囲の環境を変えることが、最速で脳を変える方法です。
快適領域から一歩出るだけで、人生は動き出す
脳は変化を嫌いますが、変化の中にしか成長はありません。 不快に感じたときは、それが現状の外側へ出ていこうとしているサインです。
ほんの小さな不快を許可し、一歩だけ行動してみる。 それだけで、前頭葉が動き始め、人生の流れが変わります。
まとめ:脳を味方にすると“行動できる自分”になる
今日のポイントをまとめるとこうなります。
- 脳は変化を避ける仕組みを持っている
- 行動は「脳幹+扁桃核」が司る
- 自己否定は脳のクセ
- 小さな達成で潜在意識のお掃除ができる
- ルーティンは脳のエネルギー節約になる
- 環境を整えると、意志力に頼らず成長できる
- 不快は成長の入口
脳を責めるのではなく、まず「仕組みを知る」こと。 仕組みがわかると、努力ではなく“自然に成長できる自分”へ変わっていきます。
学んだことをアウトプットしよう!